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多汗症の原因ってなに?脇多汗症を治すには

季節に関わらず、脇汗が大量にでてくる。。。
暑いわけじゃないのに汗がとまらない。。。
脇からの汗が止まらない。。。

全身から汗が止まらない。脇や手、顔など一部の部位から汗が止まらない。など、多汗症には「全身から汗が出る多汗症」と「局所的に汗が出る多汗症」の2種類の症状が存在します。

多汗症の症状が出ていると夏は着る服を選ばなければいけないし、冬は汗がこもって臭いも気になってしまいますよね。特に脇多汗症の方は汗が出ている場所が場所なだけに変な誤解を招きかねません。

そんなわき多汗症に困っているあなたのために、多汗症について情報をまとめてみました。
  • 多汗症の原因がなんなのか。
  • 多汗症の対策にはどんなことをするべきか。
一緒に確認していきましょう。

もしかしたらわき多汗症?脇汗が止まらない原因


多汗症とは、何かしらの原因によって汗のコントロールをする自律神経が乱れて汗が止まらなくなる症状のこと。

通常、汗は体温調節や緊張・不安などのストレス、刺激のあるものを食べたときに出るものです。これらは温熱性発汗・精神性発汗・味覚性発汗と呼ばれ、基本的に人が汗をかく理由はこの3つしかありません。

しかし、
普通なら汗をかかない状況なのに汗がとまらない。
汗をかく状況だったとしても、異常な量の汗が出る。
といった症状を抱えている場合、あなたは多汗症である可能性が高いと判断することができるでしょう。

多汗症は部位が固定されているわけではなく、人によって全身であったり手や足、脇や顔など、様々な部位に発症する病気です。
※次のトピックで詳しく紹介します。

そんな多汗症が脇に発症するのが脇多汗症。あなたの脇汗が止まらないのは脇多汗症が原因かもしれません。

多汗症の種類


多汗症には全身に多汗症の症状が出る「全身性多汗症」と体の一部に限定的に多汗症の症状が出る「限局性多汗症(局所多汗症)」の2種類の多汗症が存在します。

また、多汗症の症状には「続発性多汗症」(病気などの原因に起因して発症する多汗症)と「原発性多汗症」(原因が特定できずに多汗の症状のみ発症する多汗症)の2種類が挙げられ、「全身性多汗症は続発性多汗症」である可能性が高く、「限局性多汗症は原発性多汗症」である可能性が高いことがわかっています。

全身の多汗症に悩んでいるあなたは多汗症の発症が病気から来るものかもしれませんので、病院への受診を検討した方が良いかもしれません。

※誤解のないようにお伝えしますが、汗かきと多汗症は完全に異なるものです。代謝が高く、室温や気温が少し暑かったり、運動して汗が止まらないというあなたは多汗症ではありません。多汗症は快適な状況で、特に精神的な緊張もない状況下においても汗が止まらない症状のことを指します。

脇多汗症の原因はストレスかも!?局所多汗症が発症してしまう原因


多汗症の原因は詳しく解明されていませんが、原因の多くはストレスということがわかっています。特に全身性多汗症ではなく、限局性多汗症(局所多汗症)である脇多汗症の多くはストレスで発症することが多く、あなたの抱えているストレスによって汗腺が刺激をうけ、異常な発汗を発生させている可能性が大きくあります。

ストレスを受け続けて自律神経が乱れると、発汗を促す交感神経が活発に活動を始め、多汗症が発症します。多汗症になると周りの目が気になりますが、汗を気にしすぎると余計ストレスを抱える悪循環に陥ってしまうので注意が必要です。

ストレスで脇多汗症が発症するプロセス


脇多汗症の原因がストレスの場合、過剰なストレスによって自律神経の機能が乱れていることが考えられます。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、多汗症であるあなたは交感神経と副交感神経が正常に機能していないことから過剰な汗を出していることが考えられるのです。
交感神経
活動、緊張を促すもので、体を活発に動かすために働いている。汗腺から汗を出させる神経。
副交感神経
身体を休ませたり、リラックスさせたりするために働いている。副交感神経が優位だと通常汗は出ない。

脇多汗症の原因となるストレスは自律神経失調症などの症状を引き起こし、汗腺の活動を抑える副交感神経を正しく働かせれない状態を作りだしてしまいます。

ストレスから発症する多汗症は
  1. ストレスを感じる
  2. 自律神経に乱れが起きる
  3. 副交感神経が働かなくなる
  4. 交感神経が優位な状態が続き、汗腺を刺激
  5. 汗が止まらなくなる
というプロセスで発症すると考えられます。

多汗症の原因がストレスであると言い切ることはできませんが、ストレスが多汗症発症の原因であるなら、そのストレスを軽減する方法を見つけるのが先決だといえます。

多汗症は多汗という症状の裏に他の病気が隠れていることがあります。
更年期障害やホルモンバランスの乱れ、急性リュウマチやバセドー病など思わぬ病気の可能性もあるので、あまりに多汗症がひどいようであれば迷わず医療機関に受診してください。

脇多汗症とわきがは何が違うの?


多汗症の症状は脇に現れることが多く見られます。なぜなら、脇には汗をかく汗腺が多く集まっており、他の部位よりも汗をかきやすい環境が整っているからです。

でも、脇から汗が出るからといってその人がわきがということはいえません。わきが持ちでない多汗症の方が出す汗と、わきがの方が出す汗は種類が違うからです。

一緒にしないで!わき多汗症とわきが症


わきが持ち出ない方が多汗症によって汗が出る場合、エクリン汗腺という汗を出す器官から汗が出ます。それに対して、わきがの原因となる汗がでる汗腺はアポクリン汗腺という汗腺です。

前提条件として、汗が出る器官が違うことから「わき多汗症」と「わきが」が違うものだということがわかりますよね。

そんな2種類の汗腺からでる汗の特徴は
エクリン汗腺 さらっとしたほぼ水の状態の汗
アポクリン汗腺 べとっとした脂質の混じった状態の汗
となっており、汗腺の種類が違うことで汗の質も異ります。

脇汗がべとっとしているならわきが。さらっとしているならわきがではない。という見分け方をすることも可能です。

そして、わき多汗症とわきがの違いとして最も注意したいのは脇汗のついた衣服です。わきがの汗は脂質が含まれているので服につくとすごく黄ばみます。洗濯で漂白剤を使っても黄ばんだままです。それに対してエクリン腺からの汗は皮脂汚れなどが多少つくので黄ばみはすれど、そこまで黄ばむことはありません。

脇多汗症とわきがは全く異なる症状です。一緒にすることのないよう注意してください。

多汗症の対策|汗を抑える方法から治療法を教えて!


多汗症の発汗を抑える対策として考えられる方法は
・塗り薬・制汗剤などで汗を抑える
・手術で汗腺を取り除く
・ボトックス注射で汗腺の活動を抑制
・薬・漢方・サプリなどで汗を抑える
・多汗症の原因となっているものの治療
といった対策があります。

どの方法も一長一短がありますが、極端にまとめると
汗の量をコントロールする対策 ・塗り薬・制汗剤などで汗を抑える
・薬・漢方・サプリなどで汗を抑える
強制的に汗を止める対策 ・手術で汗腺を取り除く
・ボトックス注射で汗腺の活動を抑制
根本的に多汗症を治す対策 ・多汗症の原因となっているものの治療
という3種類の対策にわけることができるので、あなたの生活にあわせた対策や、望んでいる効果が得られる対策をとることが大切です。

汗の量をコントロールする多汗症対策


汗の量をコントロールする対策は主に局所多汗症の方に有効な手段となります。全身性多汗症の方は他に病気を患っている可能性が大きいことから、多汗症自体の対策をするよりも根本の症状を治療することを優先的に行うべきだからです。

そんな汗をコントロールする多汗症対策として有効なのが塗り薬や制汗剤、飲み薬やサプリといったアイテムです。それぞれの効果についてみていきましょう。

塗り薬や制汗剤で汗をコントロール

塗り薬や制汗剤で汗をコントロールする多汗症対策は、汗の出る汗腺の出口を塞いで汗を出させなくする対策です。汗腺に蓋をすることで汗が出るのを防ぎ、汗を出なくすることを目的としています。

塗り薬や制汗剤で汗をコントロールするときには、「過剰な使用はしない」「クリームタイプの物しか使わない」という2点を守ることが大切です。
多汗症に有効な薬には塩化アルミニウムという成分が含まれています。この成分は汗腺を防ぐのにとても有効な成分なのですが、使用を続けていると効果を感じにくくなるというデメリットがあります。

そして、制汗剤を使用するなら絶対にクリームタイプの物を使用するようにしてください。スプレータイプの制汗剤は制汗効果が少ないばかりか、スプレーの噴射で汗腺が刺激され、発汗を促す恐れがあります。クリームタイプのものなら汗腺を刺激することがありませんので、必ずクリームタイプの物を使用してください。

飲み薬やサプリで汗をコントロール

薬やサプリを使用した汗のコントロール方法は、脳から出る汗を出す指令をコントロールすることで汗を出なくしましょう。というもの。とくに医薬品の飲み薬は即効性が高く、汗をすぐとめたいという方に最適です。

医薬品の飲み薬にはプロバンサインという薬が用いられることがありますが、こちらの薬は副作用が強く出ることでも有名です。喉の渇きや眠気、めまいや頭痛、便秘や排尿障害などの症状が強く感じることが多いようです。効果が強い分副作用も強く出るのが特徴だといえます。

その点サプリは汗の出る部位を分散させることで汗のコントロールを行う方法は、副作用もなく体に負担なく行える対策だといえます。効果が高く安全性が高いとなると、どちらかというとサプリによる対策をおすすめしたいところです。

必要なときのみ汗を抑えたいというあなたには飲み薬。常に汗の量をコントロールし続けたいあなたはサプリによる対策がおすすめです。

強制的に汗を止める多汗症対策


強制的に汗を止める多汗症対策も、局所多汗症の方におすすめの対策です。全身性多汗症の方は全身の汗をとめることになるので現実的ではないことがわかりますよね。

強制的に汗をとめる方法は手術によって汗腺を除去したり汗腺の活動を止める治療を行うことです。どんな方法があるのかを見ていきましょう。


内視鏡手術(ETS手術)
手のひらの多汗症(手掌多汗症)の場合、脇の下の皮膚を数ミリ切り背骨近くにある交感神経を切断することで汗を止めます。傷跡も小さく目立ちませんし、手術自体も10分程度で日帰り手術が可能です。高額療養費支給制度を適用することにより保険適用の自己負担割合である3割負担の約9万円前後の費用で手術を行うことができます。
また術後に手のひら以外の部分からの汗が多くなると感じることがあります。これを「代償性発汗」といい手から発汗されなくなった分が別の場所から発汗される場合があります。

ボトックス/ボツリヌストキシン注射
シワなどのプチ整形で利用されているボトックスを注入することでエクリン汗腺からの発汗を抑えることができます。効果は約半年〜1年程度と期間限定ではありますが1回の治療は5分程度、費用も脇の場合はボツリヌストキシンが12,960円・ボトックスが36,800円とお手頃価格。頭皮や背中・足裏、またデリケートゾーンにも対応しています。
完全摘出法
特にわきがの臭いが強い方向けの治療法でドクターが1つ1つ丁寧に汗腺を取り除きます。傷口は4pと大きくノースリーブの着用は注意が必要です。再発の心配が少ないため、既に何かしらの手術をされていて再発してしまった方などは最終的に完全摘出法を受けることがあります。ダウンタイムが1週間と長く、術後に専用のプロテクターで2〜3日固定する時間や抜糸が必要となります。費用は153,090円です。
マイクロ完全摘出法
完全摘出法と比べて傷跡を小さく目立ちにくくするために特別な器具や技術を応用して汗腺をひとつひとつ取り除きます。そのため費用は307,390円と倍の金額になります。
シェービング法
軽度の多汗症の治療に効果的で脇汗による服の黄ばみを抑えることができます。シェービング機や吸引機により汗腺を削り落とし吸引する治療法で傷跡も1p程度と比較的小さく済みます。費用は153,090円です。
根こそぎベイザーシェービング法
わきが・わきの多汗症の治療に効果的でベイザー波と呼ばれる超音波振動を加えてわきの下の汗腺に直接照射、その後シェービング機や吸引機により汗腺を根こそぎ体外へ除去します。アポクリン汗腺の完全摘出法と同じ効果が得られますが傷跡は約1pと小さく、効果が高いとされる中では1番傷跡が目立ちにくい治療法です。費用は両脇で384,340円と1番高額です。
レーザー・デオドラント
わきへのマイクロレーザー法とボトックス注入を合わせた治療です。直径1oのレーザーファイバーにより毛根から照射するため手術の傷をほぼ残さずに治療することが可能です。1回75,730円と他の治療に比べて比較的安いですが、汗腺そのものを取り除くわけではないので効果は約半年〜1年程度です。
ミラドライ
マイクロ波の熱をわきに当てることにより汗腺を破壊することで皮膚を切らずに半永久的に多汗症を治療することが可能です。わきへの局部麻酔のみ、片側約20分の照射で全体でも約1時間ほどで終わり傷もないためダウンタイム(施術から回復までの期間)が短いことが特徴です。しかし保険適用外のため350、000円の費用がかかります。
星状神経節ブロック
軽度の手掌多汗症の場合、頸部の交感神経を局部麻酔によりブロックをする治療方法で最低でも10回以上繰り返し行う必要があります。

根本的に多汗症を治す対策


多汗症の根本となる原因を取り除く対策です。全身性多汗症が更年期障害やバセドー病などの病気から来るものでしたら、それらの病気の治療を行うことで多汗症の治療が可能です。そのため、多汗症に対するアプローチをするというよりも持っている疾患の治療を行うということになります。

この方法は病院での検査が不可欠ですので、まずは皮膚科を受診。症状が治まらなかったり皮膚科で判断できないとなったら内科に受診して多汗症の原因となる病気を突き止めるようにしてください。

次に局所多汗症。
局所多汗症はストレスが原因で発汗機能に異常が出ていることが多くあります。なので、病院に受診しても適切な治療を受けることができないこともありえます。皮膚科や内科で症状を診断してもらい、治療ができないようなら心療科に受診することも1つの手です。

心の治療によって多汗が治ることもあります。

多汗症は適切な対策で症状を抑えることができます


多汗症は適切な対策をとることで発汗を抑えたり止めたりすることが可能です。しかし、それにはあなたの多汗症の症状やライフサイクルの十分な検討が必要となります。

特に局所多汗症は場所によって病名も異なり、治療をするにしても保険適応の有無や治療方法の選定、金銭面の相談や仕事の休暇などの問題もでてしまいます。

多汗症は病気です。治療をする以外に完治する方法はありません。制汗剤やサプリなどを用いてとりあえず汗が出ないよう対策をして今後の計画を立てるのがおすすめです。

そして忘れてはいけないのがストレスを抱えないこと。日常的にストレスはかかってくるものなのでなくすことはできません。多汗症の多くはストレスから発症するものなので、ストレスを抱えすぎないように解消するリラックス方法もみつけていきましょう。